第6回全日本学生フォーミュラ大会 参戦報告
大会の参戦結果についてご報告させて頂きます.
受賞
国土交通大臣賞
動的審査上位チーム中,安全,環境,新技術の評点をもとに総合得点
日本自動車工業会 会長賞3位
設計安全,衝突安全,軽量化努力,燃費,騒音,スポーツマンシップ等の評点をもとに総合得点
静的優秀賞6位
静的競技総合得点
デザイン賞3位
設計審査
ユニークデザイン特別賞1位
設計において工夫・苦心している
New Thinking賞
新しい発想が設計や製作に採用されている
得点と順位
競技 | 得点/満点 | 順位 |
コスト審査 | 63.3/100pts | 14位 |
プレゼンテーション審査 | 45/75pts | 20位 |
デザイン審査 | 143/150pts | 3位 |
アクセラレーション | 70.40/75pts | 6位 |
スキッドパッド | 20.11/50pts | 18位 |
オートクロス | 38.27/150pts | 28位 |
エンデュランス・燃費 | 188.96/400pts | 11位 |
総合 569.02/1000pts 10位
第6回全日本学生フォーミュラ大会を終えて
豊橋技術科学大学 自動車研究部 TUT FORMULA 部長 前川 浩規
車検一発通過,動的競技全種目参加,デザインファイナルへの進出.初めて達成できたことがいくつもありました.
そして総合順位は10位.
過去最高の成績で大会を終えることができました.
思い返せば昨年9月.皆でカーボンモノコックシャシの導入を決めました.それからは資料収集,データ収集のための実験を繰り返し,それと並行して設計,検討,再設計.3月からは製作に全力を傾け,シェイクダウンは8月頭の富士試走会.部品製作の傍ら,等価構造計算書,デザインレポート,コストレポートの作成.その後は走行テストにカウル,アンダーパネルの製作.何度も話し合い,何度も徹夜で作業を進めました.つらい時期もありました.
しかし,そんな中でも,一歩ずつ前へ進もうとする皆の姿勢によって,この結果を得ることができました.私はこの結果を誇りに思います.
振り返ればあっという間に駆け抜けた一年間.
そして素晴らしい程に充実した一年間でした.
ただ,我々だけではこの結果を得ることは到底できなかったでしょう.
TG03には過去のマシンで積み重ねられてきた先輩達の様々な工夫が生かされています.カーボンモノコックシャシ製作に多くの時間と人手も割かなくてはならない中,実質全ての部品を設計し直し,作り直す.先輩達の残された有形無形の資料が無くては到底できないことでした.
多額の資金,そして高度な技術,高価な材料,我々の活動にご協力いただけたスポンサーの皆様.本当にありがとうございました.スポンサーの皆様のご協力により,カーボンモノコックへの挑戦,吸排気開発,サスペンションセッティングを初めとする車両開発をここまで行うことができました.
工場での部品製作アドバイスを下さった技官の皆様.
私達の活動をいつも支えてくださったFAの先生方.
チームメンバー,チームメンバーの家族の皆様.
本当にありがとうございました.