TUT Formula

南台科技大學F-SAE交流会

去る11/25から11/28にかけて,TUT FORMULAの一部メンバーが台湾の南台科技大學のF-SAEチームを訪ねました.

経緯

第4回全日本学生フォーミュラ大会の会場で,現部長の田中が南台科技大學のチームリーダーと知り合う.
メールで情報交換しているうちに,国を越えた交流会が出来たら面白いね!と話が盛り上がる.
大学の約1週間の秋休みを利用し,台湾チーム訪問を決定.田中の呼びかけに山田,手塚が同調し,3人で渡航を決定.

2006/11/25

台湾桃園国際空港到着ロビーにて台湾のチームと合流.ファカルティアドバイザーの張助教授他,チームメンバー4人が,片道4時間の距離を台南から車で迎えに来てくれた.
台南に到着後,再開を祝い,夕食を共にする.夜は南台科技大學の寮に宿泊.

2006/11/26

郊外で南台科技大學マシンRE-95の試乗.車重,タイヤ,ECUがネックと思われるが,初出場の車輌であったとは思えないほどの出来の良さに感心する.車輌設計の際,積極的に海外のチームに相談したり,「TO WIN」シリーズ等を参考にしたとの事.
マシンを囲んでディスカッションした後,記念撮影.
夜はバイク屋巡り.パーツの品揃えに驚く.シリンダー,ピストン,ショック,マフラー,ホイール等が所狭しと並んでいた.バイク天国台湾と言われるだけあって,日本よりDIYが盛んなようだ.
また,この日は南台科技大學のソーラーカーチームも見学した.

2006/11/27

彼らのラボでディスカッション.
昼飯は「学生活動中心」の学食で.40元(≒150円)で美味い昼飯を頂く.その後,ガレージに移動してディスカッションの続き.
隣の部屋のエコランチームを見学.ハイブリットエコカーも製作しており,学生のものづくり活動の活発さに感心した.
夜は3時くらいまでディスカッション.この日,気が付いたら12時間以上マシンについて話し込んでいた.

2006/11/28

午前中,大学の展示スペースにて大学のメディア発表があった.F-SAEマシン,ソーラーカー,警備ロボットの展示があり,教授がメディアに向けてプレゼンテーションをしていた.
そして何故か,私たちもゲストとして紹介され,台湾チームと共にメディア撮影を受けた.(参考)
その後学長室にて,南台科技大學と豊橋技術科学大学は大学間交流協定を結ぶということを知らされる(参考).全く話を聞いていなかった私たちは戸惑うばかり.どうやら知らぬ間に学生親善大使となっていたようだ.
深夜1:30 別れを偲び,台北行きの高速バスへ.そして帰国.

感想 - 田中

綿密なスケジュールを組んでくれて,授業を休んでまで僕らに付き合ってくれた彼ら.申し訳ない位に気を使ってくれて,色々なところに連れて行ってくれた.また,フォーミュラーカーのことになると皆で時間を忘れ,夜遅くまで語りあった.語学力不足で言葉で伝わらないときはポンチ絵を書いたり,工学式を書いたりしてお互いの考えを伝え合った.短い時間であったけれど,国も言葉も違う中,F-SAEの活動を通してお互いの心に確かな絆が出来たと思う.
大会で最高の思いをするために,日々切磋琢磨していこうと共に誓った.
個人的な気持ちとしては,次の日本大会ではホスト校として彼らを迎え入れたいと思っている.

感想 - 手塚

台南の風
本当は単なる海外旅行の話で進めていたのだが,いつの間にかとんとん拍子に話がまとまってしまい,南台科技大學のF-SAEチームを尋ねる運びとなった.
私にとって始めての海外渡航ではあったが,部員の田中,山田と一緒での行動であったため,不安もなく5日間を過ごすことが出来た.
台南はここ豊橋に比べると亜熱帯の気候のため,暖かく過ごしやすく歴史多き町であった.
南台科技大學チームとの交流では,言葉の壁や文化の違いはあるもののF-SAEに取り組む上での意識,問題,試行錯誤など多くの部分を共有していることを感じることができた.
また,互いに技術的なことでも多くを学ぶことが出来たと思う.
文化,環境は違えど,目指すものを共有していると言う事は互いに非常に溶け込みやすく,それぞれの能力を発揮することができるという事である.
この交流を機にF-SAEのみならず,あらゆる分野で視野を広げて物事を考えられるエンジニアを目指したいと思うようになった.
最後に,南台科技大學チームのメンバーたちとファカルティアドバイザの張助教授には感謝の念を表したい.
来年の大会では互いに上位争いが出来ることを心から願っている.