製品紹介
第21回学生フォーミュラ日本大会参戦マシン TG17e
軽量・低重心を是とするTUT FORMULAの設計思想をよく表す言葉として採用. パッケージはTG16eをベースとし,過渡特性の向上に主眼を置き上流設計を行った. その結果,ホイールベースの延長やマスの集中化に注力. モノコックは前年のモノに追加工を施し4 kgの軽量化に成功. サスペンション関連部品も1 g単位で軽量化を施した. 製作においても切削体積の削減と加工時のアクセス方向を限定することで外注部品の納期削減,内製部品の割合増加を実現した. 大会では不十分な車検対策や準備不足が露呈しアクセラ・スキッパで記録なし. オートクロスではかねてより問題となっていたインバータトラブルが再発しリタイアを喫した.
第20回学生フォーミュラ日本大会参戦マシン TG16e
根拠に基づいた設計にこだわり,モノコックからサスペンションブラケットの一つに至るまで,9割を超える部品で新規設計を実施した. 駆動系は2モータとし,後輪駆動のトルク配分制御を目指した.実働部員5名による設計開発が担当者に与えた負荷は大きく,設定したスケジュールをクリアできなかった. それゆえに車輌未完成の状態で大会を迎え,車検未通過という結果を喫した. オリジナルで開発した遊星歯車減速機構や,ロングホイールベース・ワイドトレッドで特徴的なパッケージなど,各コンポーネントで独創的かつ意欲的な設計を実施したが,動的競技でその真価を発揮する事はなかった.
第19回学生フォーミュラ日本大会参戦マシン TG15e
設計 製作期間を短縮し検証に重きを置くことを目指した. モノコックの形状を前年のTG14eから引き継ぎながら,整備性の向上や居住性の確保に努めた. 車輌の特性に関わるサスペンションジオメトリは,トレッド幅の拡張や各種特性の線形化を通じ,旋回性能の向上と良好なドライバビリティの両立を図った. 足回りに関わる部品は製作性の改善にも注力し,3軸加工機のみでの加工を実現し軽量化にも成功した. ドライブトレインは前年からモータを変更したため最適な減速比が変わった. これに併せてスプロケット・デファレンシャルも更新. 駆動の伝達には特殊サイレントチェインを採用した. スプロケットの肉抜きには星形多角形形状を適用. 前年比で増加したモータ質量分の軽量化を補い,駆動系で100 gの軽量化を達成した. エアロデバイスの開発ではANSYSを使用し,圧力中心や地面感度等に配慮しつつ前年度を上回る性能のパッケージを実現.
第17回学生フォーミュラ日本大会参戦マシン TG14e
4年ぶりのカーボンフルモノコックを採用し,ホイールのインチダウンを行うことで大きく軽量化を実現. TG13eよりも出力の大きなモータに変更し,加速性能の向上を図った. また徹底的な低重心化とTG13eには無かった前後ウイングを搭載することで,高いコーナリング性能を獲得した. ICVとは違いコンパクトなリアセクションが印象的である.
第16回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG13e
EV化という弊部初の挑戦にあたり,回路設計開発のためにTG12のモノコック,サスペンション等を流用しつつも, 前後ウイングを廃止し,電動バイクのモータを採用することで軽量化を図った.
大会ではEV初挑戦ながら動的審査を見事完走しシステムの信頼性を獲得.さらに軽量化によって優れた燃費性能を実現した.
第15回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG12
TG11の主要部品は変更しないながらもエアロの形状や塗装を変える事でTG11から変化をもたらした. また塗装では,これまで伝統の無色クリアだけでなく,青色クリアを用いたことで意匠性を高めた.
第14回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG11
コンセプトを実現させるめ,TG10からフルモデルチェンジを行った. 創部以来初となる前後分割モノコック導入やフルエアロを搭載するなどこれまでの設計を大きく見直した.
第13回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG10
創部以来,最高順位を獲得したT09のマイナーチェンジを行うことで更なる高みを目指した. 特に大きく変更した点として,高速域での旋回安定性向上のためにリアウイングを搭載した.
第12回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG09
コンセプトを実現させるめ,多くの部品を新規設計・製作した. 各部品を解析することで信頼性を高めている.
第11回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG08
ホイールをはじめとする部品の材料置換,部品点数の削減,解析や試験による構造物形状の最適化を行い、旋回性能と低速域の駆動力を付加することで,車輌の加速性能・旋回性能の両方を向上させた.
第10回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG07
車輌の完成時期を早め,走りこみや調整期間を多く設けることにより車輌完成度と ドライバーの習熟度を高めた.
第9回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG06
TG04からのコンセプトを引き継ぎ,これまでに培ってきた加速性能に加え 旋回性能を向上させ,車両を正常進化させた.
第8回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG05
昨年度のコンセプトを引き継ぎ,TG04で実現できなかった高いコーナリング性能を実現した.
第7回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG04
昨年度同様カーボンモノコックを用いることより,昨年度以上の軽量化と高剛性を極めて高い次元で両立させた.
第6回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG03
カーボンモノコックの採用により,昨年度のフレームよりも軽量かつ高剛性・高減衰性を実現させた.
第5回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG02
各部品には重量削減目標が設定され,グラム単位での軽量化を推進した.この結果TG01からほぼ全ての部品を刷新した.
開発のフローでは解析アプリケーションの導入により,昨年度と比較し工学的に根拠のある軽量化設計を行うことができた.
軽量化と商品性向上のためのCFRPの導入やエンジン搭載位置を下げるためのオイルパンの加工など,新たな技術を投入した.
第4回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG01
TUT FORMULA発足以来初のマシンであったため,各部の設計は安全性と信頼性に重点を置いた.主な例として,熱容量を多めにとったブレーキシステム,銅3層コアのラジエータ,頑健なフレーム,市販車用部品を改造したステアリングギアボックスが挙げられる.