TUT Formula

第11回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG08

コンセプト

“コーナー脱出速度の向上”
〜軽量化・低速域の駆動力向上・限界旋回Gの向上〜




過去の車輌の得点率からコーナーを含む競技が弱いことが分かりました。
TG08はエンデュランスに焦点を当て、コーナー脱出速度の向上をコンセプトとしました。
このコンセプトを実現するために軽量化・低速域の駆動力向上・限界旋回Gの向上を目標とし設計・製作を行ないました。

カーボンモノコック

カーボンモノコックシャシ採用しました。
TG05のメス型を用いて製作時間の短縮を図りました. また、応力が集中している部分の積層を増やし、集中していない部分の積層を減らすなどの積層構成により軽量化に成功しました。

サスペンション

ジオメトリを流用することで設計期間を短縮しました。
セッティングに時間をかけたことでシェイクダウン時よりも旋回Gを向上させることが出来ました。

パワートレイン

エンジンはモーターサイクル用エンジンHONDA PC37E(CBR600RR)を搭載しています.
シャシダイナモ上での試験を繰り返し,F-SAEの規則で要求されるリストリクタの存在下での吸気系,排気系,エンジンマネジメントの再セッティングを行いました.
ブレーキロータにはC/Cコンポジット材を用い,バネ下重量の大幅な削減に成功しました.

カーボンホイール

カーボン製のホイールを設計・製作しました。
アルミホイールと比べ4本で5600gも軽く、大幅な軽量化に成功しました。これにより加速・減速性能を向上させることが出来ました。

主要諸元

全長2930mm
全高1125mm
全幅1407mm
ホイールベース1550mm
トレッド 前/後1200mm / 1100mm
最低地上高35mm
車重190kg
エンジンPC37E 599cc
最大出力(クランク軸出力補正値)78.4ps/11000rpm
最大トルク5.4kgm/9600rpm
駆動方式チェーン駆動
サスペンション 前/後ダブルウィッシュボーン / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ 前/後アウトボードツインローター / アウトボードツインローター
タイヤ 前/後20.5 x 7.0-13 Hoosier / 20.5 x 7.0-13 Hoosier