TUT Formula

第8回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG05

コンセプト


TG05の設計コンセプトは「Basic for Perfect 〜軽量・低重心・低ヨー慣性モーメント〜」です.
TG04は加速性能に対して旋回性能が劣っていると考えられました.そこでTG05ではフルモデルチェンジは行わず,TG04の加速性能を維持しつつ旋回性能を向上させます.そのため,メインコンセプトを「Basic for Perfect」とし昨シーズンのコンセプトを引き継ぎました.そして、あらゆる車両性能に効果のある「軽量化」,旋回性能に大きく影響する「低重心」,そして「低ヨー慣性モーメント」この3点をサブコンセプトとして掲げました.

カーボンモノコック

TG05ではTG04同様に1ピースのカーボンモノコック構造としました. また従来の問題点であった、整備性や排熱問題の対策として開口部を広く取りました。

サスペンション

サスペンションはフロント,リアともにダブルウィッシュボーン・プルロッド式を採用しています.

パワートレイン

エンジンはTG04と同様モーターサイクル用エンジンHONDA PC37E(CBR600RR)を搭載しています.
シャシダイナモ上での試験を繰り返し,F-SAEの規則で要求されるリストリクタの存在下での吸気系,排気系,エンジンマネジメントの再セッティングを行いました.

C/Cブレーキロータ

ブレーキロータにはC/Cコンポジット材を用い、鋳鉄製の物に比べ75%の軽量化を達成しました。 これにより、ヨー慣性モーメントの低減やバネ下重量の大幅な削減に成功しました。

エレクトロニクス

計器盤はステアリングホイールに内蔵されており,ドライビングポジションによる視認性の変化をなくしています.
サスペンションストロークセンサ,加速度センサをはじめとした各種センサを搭載し,データロガーをもちいた定量的なセッティングの指標の取得に対応しています.

主要諸元

全長2892mm
全高1116mm
全幅1405mm
ホイールベース1550mm
トレッド 前/後1200mm / 1100mm
最低地上高30mm
車重195kg
エンジンPC37E 599cc
最大出力(クランク軸出力補正値)78ps/12600rpm
最大トルク5.3kgm/10200rpm
駆動方式チェーン駆動
サスペンション 前/後ダブルウィッシュボーン / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ 前/後アウトボードツインローター / アウトボードツインローター
タイヤ 前/後180/510-13 Bridgestone / 180/510-13 Bridgestone